フロート製法は主力製法として、半世紀以上ガラス産業を牽引しています。

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フロートガラスってどんなもの?

住宅用窓ガラスに使用されるフロートガラス

 

フロートガラス (float glass) は、一般的な住宅用窓ガラスなどで使われている低価格が特徴の板ガラスです。
金属を融解した上に融解したガラスを薄く浮かべて製造するもので、均一な厚さで表面が平坦なガラスを低コストで作れることで世界中に普及しました。

 

具体的な製造方法

溶けたガラスの生地を錫(すず)合金の上に浮かべ板状に成形します。
後は重力によって均一に広がり、すず合金の影響で平坦に仕上がります。

 

大量生産が可能で、1959年にフロート製法が登場して以降、半世紀以上に渡って主力製法としてガラス産業を牽引しています。

 

 

一般的なフロートガラスはエントリーグレードのガラス

フロートガラスは金属を融解した上に融解したガラスを薄く浮かべるフロート製法を使ったことから生まれたものです。
フロート製法は板ガラス全般で使われていて、強化ガラスや合わせガラス、複層ガラスなど幅広いガラス製法のベースになっています。

 

こうした特性から、一般的にはフロートガラスは平凡で安価なエントリーグレードの板ガラスの総称になりつつあります。
主にソーダ石灰ガラスを原料にした板ガラスがフロートガラスと呼ばれて、強度や耐熱性、遮音性など何か付加価値のついたガラスは性能に応じた違う呼び方をされています。

 

フロートガラスのメリットは、シンプルな工法と材料を使うので安価に購入できることです。
デメリットは強度に問題があり、簡単に割れてしまうことです。

 

メーカーにもよりますが、フロートガラスは3mm~12mmの厚みのラインナップがあり、単純な製法でも厚みがあれば薄いガラスよりも強度、耐熱性、遮熱性、遮音性が高いです。
厚みのあるフロートガラスになると重量がネックになって使える用途は限られてきます。

 

 

商品ラインナップが豊富

幅広い厚みのガラスがあるほか、シンプルなガラスなので加工がしやすいです。
用途に応じて任意のサイズと厚みを選択できるカスタマイズ性があるため、窓ガラス以外にも幅広い用途で使われています。
施工料金も安く、大量生産によって購入コストも抑えられるため、費用対コストでは最新の高機能ガラスを上回るケースが多いです。

 

フロートガラスは割れやすいが交換がすぐ出来る

割れやすいデメリットはありますが、幅広いメーカーから多彩な商品を用意していて、ガラス屋であれば常時複数のガラスの在庫を持っています。

 

万一割れてしまっても、フロートガラスであればすぐにガラス交換で業者が対応してくれるメリットがあります。

 

 

新築での採用は減少傾向

低価格で商品ラインナップの多い点がフロートガラスのメリットですが、高機能ガラスの新商品がどんどん登場していて、人気の高いタイプは生産数の多いことから価格が下がっています。
最新ガラスは遮熱性や耐熱性、遮音性が高くて、冷房効率を高めたり、外からの騒音をシャットアウトする効果があります。
導入費用は高くても、長期的に見ていけば冷暖房の電気代節約効果で元を取ることも可能ですし、遮音性が高ければ快適な生活を可能にします。

 

また、近年はプライバシーの観点から透明で大きいガラスではなく、光は通すけど不透明になったすりガラスの需要が高まっています
ガラスの寿命は割れなければ数十年ですし、火災保険で手厚い補償をつけておけばガラスの割れた修理代まで補償されます。
むやみに高価なガラスを利用すればいいワケではないですが、長期的に考えてフロートガラスとの差額で利用価値があるか考えて導入するガラスを決めてください。