高透過ガラスは美術館や高級ガラスショーケースなどで、透明度を高めるために活用されています。

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高透過ガラスとは

高透過ガラスは通常のフロートガラス(板ガラス)よりも透明で光の反射が少ないガラスで、主にショーケースなどガラス越しの鑑賞目的に利用されます。

 

家庭用のショールームでは通常のフロートガラスを使われることもあります。
フロートガラスは厚みを増すほど、特有の青みが発生します。
美術館や店舗の高級品を展示販売するショーケースなどで、防犯用の厚みがあるガラスにしつつ透明度を高めるために活用されています。

 

 

ガラスに青みのある理由と透明度を高める原理

フロートガラスには酸化鉄がわずかに含まれています。
薄いガラスであれば酸化鉄の含有量も少ないため青みは少ないですが、厚くなるほど酸化鉄の影響で僅かな青みが発生します。
見るからに青いガラスではないですが、不純物が含まれているため光を反射してしまうデメリットがあります。

 

高透過ガラスは酸化鉄の含有量を少なくしているため、ガラス特有の青みを抑え透明で光の反射が少ないガラスに仕上げています。
正面からだと見比べないと違いの分からないケースもありますが、ガラスの断面から見ると明らかな色味の違いを確認できます。

 

ショーケースのイメージ画像

光の反射によって青みが際立つため、写真を取ると違いがより鮮明に分かります。
美術館などガラス越しに写真を取る場所では、ハイスペックの高透過ガラスを使っています。

 

一部の商品では肉眼で見てもガラスのあることが分からないくらいクリアな視界がガラス越しに広がるほど精度が高く、「見えないガラス」のキャッチコピーをつけている商品が複数あります。

 

フロートガラスが酸化鉄を使う理由

ガラスの種類によっても違いますが、ガラスの原料に酸化鉄の発生する素材を入れることで簡易的な製法で綺麗に仕上がるメリットがあります。
酸化鉄を減らそうとすると、ガラスを製造する際にアワが入るなど仕上がりの悪くなってしまうデメリットがあります。
高透過ガラスは酸化鉄を減らしている分、用法に工夫と手間を加えて丁寧に作っているため製造コストが高いです。

 

家庭用では複数枚使うガラスでの採用率が高い

高透過ガラスは青みの原因になる酸化鉄が少ないので、合わせガラスやペアガラスなど2枚以上のガラスを組み合わせるタイプでも透明度が高いです。
複数枚のガラスを使うと、ガラスの色や光の反射がより目立ってしまいます。
合わせガラスに高透過ガラスを使うことで強度や断熱性などと視認性や透明度を両立させています。

 

 

高透過ガラスと低反射ガラスは別物

高透過ガラスは光の反射を抑える効果があります。
低反射ガラスという商品もありますが高透過ガラスとは別物です。
低反射ガラスは両面に特殊な加工をすることで光の反射を抑えている仕組みです。
家庭用ショーケースなどに使われることが多く、光の反射は抑えますが酸化鉄を平均的な量を含んだガラスなので、特有の青みは消えていません。
青みの気にならないような薄いガラスに限定した商品です。

 

タッチパネル

また、無反射ガラスという一切ガラスを反射しないタイプもあります。
無反射ガラスは指紋が付くと見にくくなるタッチパネル式液晶などによく使われています。
無反射ガラスは完全な透明ではなくガラス単体で見ると、すりガラスのように少し濁っているのでショールームなど鑑賞用ガラスには向いていません。